2015年3月22日日曜日

038 W.Strudel「薫風」

戦国時代に生きた人たち(織田とか今川、徳川ね)の物語に町民が交ざって、人の魂(この作品では一人の女性)が思いが残っている町にある千年桜にまつわるお話です。

始まりがクライマックスの要素があり、期待しました。
それは面白かったです。特に織田信長演じる菊池さんの迫力は見事でした。竹村さんも流石の安定っぷり。有北さんの真面目なお姿も個人的には良かったです。

しかし、残念、踊り、演技、ストーリー、殺陣など盛り込みすぎで2時間20分のお尻の痛い観劇。
ひも解くと、一人の女性を愛した男とその兄、そこに戦国の世が合わさり無常かな女性は亡くなり、思いは千本桜に残り、それを守ろうとするが、そう簡単にいかないといった実は単純明快な物語です。
長く感じさせる要素にいくつか考えられるのですが、大きくひとつは物語が細切れすぎる、転換が多いし、ダンスが多いし、そこに殺陣、シーンが変わるたびに気持ちが物語が途切れる。もったいない。(噛むことが多いのは、それほど問題ではない)

ラスト付近で、どうこの話を着地させるのだと思ったら、説明(ナレーション)で終わらせる勿体なさ。これは演出ですね。わんこそば、終わらない演劇でした。

2015年3月21日土曜日

037 MONO「ぶた草の庭」

一度は観てみたいと思っていた劇団で、やっと観れた。
軽快な会話に重たいテーマがぶっ飛んでいく。
こんな生き方がいいなと思いました。

難病(感染病かどうかは定かではない)で隔離された島で住む人たちの物語。
受け入れられない苦しみを心の中に秘めながら生活をしている。新たに仲間(病気になった)に加わり、また生活が変化してくる。生きること、死ぬこと、それを自分に置き換えて考えてしまうとても素敵な舞台でした。

病気、民族、夫婦、出会いと別れ、僕には思いつかないテーマも含んでいたように思いますが、一番ぐっとくるのはラストシーンでした。

自分でもどうしたらいいか分からない、未来のない世界で叫んだって怒ったって変わりようのない生活。静かにしていれば終わる変わりようのない世界。
怒って過ごすより笑って死にたい、それじゃダメなのか。

未来が語られた時、自分は未来なんて考えたこともなかった、考えようとも思わなかった。自分の中の何かが壊れた。

たどり着くまでの背景がほんとに秀逸。生で観るべき作品でした。

2015年3月19日木曜日

036 劇団Patch「SPECTER」(ネタバレあり)

【千秋楽終了のため、下記にネタバレ追記】
待っていましたTRUMPシリーズ。今から6年前の初演「TRUMP」を観に行っていた僕にはたまらない物語でした。今まで語られなかった秘密や物語が散りばめられていて、興奮が冷めやらぬまま帰路につきました。

僕が観劇にはまった理由の一つが作演出の末満さんのピースピット(泰平堂もありましたね)なのです。この件は長くなるので語りません。

SPECTERの物語を書きだすとネタバレだらけになってしまいますので、楽日までは何も書かずにおきます。そうしないと面白くないのですよ。特にTRUMPシリーズファンにとっては。

劇団Patch自体を観るのは昨年の稲田さん作演出のPatch八番勝負「逆さの鳥」以来になります。その前は「岩窟少年」です。最初に「岩窟少年」を観たときは、それはもう、正直もう観に行かないと思いました。
それから、関西小演劇の舞台で劇団Patchのみなさんが客演で出ている姿を観て、あっ観れるようになった(上から目線のつもりはありません)と思うようになり、演出が稲田さんならばと2回目の観劇に至り、今回はそれはもう末満さんが推している感をすごく感じたことと、TRUMPシリーズですから即時予約して3回目に至ったということです。

劇団Patchのみなさん、もちろん役者として力をつけているなぁと思ったのですが、とにかく脇を固める客演のみなさんですよ。いるといないとでは重みが違います。物語にぐっと入り込ませてくれる「きっかけ」や舞台の安心感は客演のみなさんの力だと僕は思いました。

久しぶりのTRUMP世界。たあっぷり堪能できました。また楽日にネタバレ込みで追記します。
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千秋楽が終わりましたね。(2015/03/24)
ファンのみなさんはクラウスの登場に度肝を抜かれたのではないでしょうか。(観ていない人は何とかしてTRUMPを見てください)
SPECTER中盤くらいに出し惜しみしたかのようにフードをかぶって登場。この時はまだ今回のお芝居のネタが一つバレルくらいだろうと高をくくっていました。
そしてフードを脱いだらそこにはあの「クラウス」がいたのです。もう驚きでした。初演のクラウス(山浦さん)です。
一瞬何が起きたのかと静かなシーンなのに「うぉっ!」と声に出そうになるのを何とか抑えました。
ここからはヴァンプの世界です。一気に物語に引き込まれていきました。
TRUMPシリーズを観ている人にとってはネタが次から次へと登場してきます。物語についてはとても僕が読み解いて語れる筆力がありませんので、書きませんが、壮大な世界観で描くヴァンパイアの物語に見事にはまってしまいました。

前記にあるように、メインとなるPatchのみなさんよりも脇を固める俳優陣の力は大きかったと思います。山浦さんはじめ早川さん、今津さん、丹下さん、いい意味でも無邪気な若者たちを説得たらしめたのは客演のみなさんだと思いました。特にPatchのみなさんをアイドル視していない人たちにとっては物語の安定感と演技力による引きつけ感はたまらないものがあります。このセリフを待っていたんだ、この空気感なんだよ、と思うシーンには全て客演のみなさんが存在していました。

まだまだ続くTRUMPシリーズ、次回にも期待しつつ、出会えたことに感謝します。

2015年3月16日月曜日

035 かけっこ角砂糖δ「平々凡々サイクロン~デルタウロスの帰還」

2015道頓堀学生演劇祭、スケジュール的に最後の劇団。
東京からやってきているので、早々観れないので、優先して観に行きました。

ファンタジーだと思って楽しみにしていた分、青春物語だったのは拍子抜けでした。チラシがね、面白そうだったのに残念。
ファンタジーに夢中になった子どもたちが大人になってファンタジーを追いかけなくなってしまった。それでも一人ファンタジーを空想を追いかけている。彼はそれが仲間の証だと思っていた。だから空想を追いかけなくなった仲間は仲間じゃないという悩み乗り越える青春ものだったのでしょう。

出てくる役者さんの演技が今まで観てきた他の学生劇団よりうまいというのが僕の感想です。突出して誰かがうまいというよりも全員がうまいのです。そういう演劇は当然面白くなる。

振り返ると物語自体は単調だとは思います。しかし演出のいくつかには胸が躍ったり、感動したりしていました。
学生だからしょうがないとか学生を言い訳に僕自身が勝手に思っていましたが、このレベルまで出せるのなら、それは言い訳だと自分で気づきました。学生だからとかは言い訳にしたらダメですね。反省します。

また観たい劇団です。

034 ニットキャップシアター「カムサリ」

伊丹アイホールの舞台を巧みに使うなぁ。
音も生音を使いながら物語っていくのが巧みで、
演劇のライブ感がすごく伝わってきて、爽快でした。

古事記の「黄泉比良坂(よもつひらさか)」と「大国主(おおくにぬし)」の話を題材にしているとのこと。
しっかりと古事記を読んだことがないので、どんな話なのかはなんとなくしか分かってないのですが、そこは当日パンフに説明していてくれたので、作品を楽しむのに役立ちました。こういう丁寧さがうれしいです。

台風が吹き荒れる日の団地で起きている出来事が死後の世界と産まれる前の世界を行き来する。一見小難しく暗くなって古臭くなってしまいそうな物語が見事にエンタメになっているので、観やすいし面白いし、観に行けてよかったです。

特に生音。情景や心象をいろんな楽器や道具を使って表現しているのですが、心地よい。情景は台風だし、死後とかだから暗くなるのかと思っていましたが、暖色系の舞台になっていて、想像を超えてあったかい気持ちになりました。

2015年3月15日日曜日

033 追撃☆ニトロ「逃げる五右衛門」

再演です。映像でしか拝見していないのですが、その時の印象とは違っていました。

斬撃☆ニトロが解散して1年くらいでしょうか。
久しぶりに観るニトロの役者たち。
主宰と副主宰が抜けての舞台となったので、どうなるものやら、思い出作りのためにやろうとしているのではないかなんて勘ぐってしまっていました。

2代目五右衛門が亡くなって、次に指名されたが背負うものの大きさが自分にあっているのかどうかも分からない五郎、そんな五郎にひょんなことから恋する姫、それをとりまく多くのキャラクターが入り乱れるどエンタメ作品。

一歩前に、今よりも前に進むための作品。作品は完結していますが、実は解決も答えもなかったのではないだろうか、これから先に進むために必要なこと(特に元斬撃☆ニトロの役者さん)だったのではないだろうか。その姿を観客のみんなに見せたかったのではないだろうかと観劇後思っていました。
特に追撃☆ニトロの主宰で主役の後藤さんの覚悟のようなものを感じた気がします。

どエンタメ作品としても、ラストのシーンは印象的で、対照的に見せる手法は好みでした。
前半はセリフが飛んでいるのかどうか分からないのですが、妙な間が出ることが役者さんみなさんにあり、違和感を抱えながらみていましたが、後半の勢いは気持ちよく集中して観れて良かったです(中盤は中だるみしました)。

さて、この作品に出ていたみなさんはこれからどうするのでしょうか。できればまた舞台の上の姿を観たいと思いました。

2015年3月13日金曜日

032 劇団ZTON「オルタソフィア-憂国の革命因子-」

やっと観ることが叶いました。劇団ZTON!お噂ばかり伺っていたので、その点でも期待していたところです。

革命とは何か、人工知能エレフに生活のすべてをゆだねてしまった国で起きる官僚、公安(警察)、革命軍と貧困街に住む人々を巻き込む革命の物語。

ごっつエンタメです。前に観たKING&HEAVYを思い出しました。勢い!
殺陣が多くて見ごたえがありましたが、多すぎて大変だなぁとふと現実に戻ってくるのですが。

物語として革命を起こす者たちのきっかけに3つのステップがあるということが分かるのですが、最後の3つ目のステップが非常にもったいないと思う。貧困街の描き方をもう少し丁寧にしてくれたら共感度もぐっと増すのに、もったいない。やはり1つ目2つ目の流れから3つ目は何来るんだろうかと期待した分、拍子抜けになってしまいました。そこは、貧困街の描き方でしょうね。貧困の実感をわかすためのエピソードがあとひとつあれば深まったのではと思います。

会場の京都府文化芸術会館は初めて行ったのですが、少し小さな市民会館という印象で、もちろん小劇場としては広いところでした。
そこでの舞台の使い方って本当に難しい。何度か他の演劇でも会場のことを書きますが、広い場合の使い方ですよね。
おそらく稽古場でも想像していたよりも広いのでしょう。端から端への移動、客との空間距離感、全体を観たときのバランスなど、実際に使って試さないと分からないことが多いのではと思いました。
声の届き方、音量、照明の当たり方、いろいろと改良点があると思います。

おそらく殺陣の稽古は相当されたのではないかと思います。それくらい完成度の高いものを見せてくれていました。惜しむらくは、役者同士の距離感です。これは時間を割いてないのではないだろうかと思いました。うまく言えませんが、役者と役者の間や関係性が垣間見える様子であったり、設定されているものが見えてくるには後少し足りないと。

それでも最初に書いた勢いですよ!ぐっと魅せきるところが魅力なのだと思います。どうぞ突き進んでほしいとも思いました。

031 劇団エルシノア「わが町レイリーテイラー」

不安定さの中で生きる人たちを描きたかったのかなぁと勝手に解釈して観ていました。
自殺幇助をする人、自殺志願者、今と違うことを体験したい人、今を変えようとする人、病気の人、それぞれの狭間で苦しむ人たちを素直に描き切った作品。

舞台が素直すぎて、好きなようにしたらいいのに。演劇という枠みたいなものが見えてて、それがいい風に受け止められればいいんだけど、教科書通りというか、そこが分かると冷めていきます。

自殺幇助の設定は非常に好みでした。葛藤を抱えたところなんて、ブラックジャックのようにも思えて、大切なものを見失わないように必死に生きている姿は面白かったですし、印象に残りました。

残念だなぁと思ったのは町の設定です。最後に日本だったとばらしてしまうのですが、そこは誰も知らない町レイリーテイラーで良かったのに。

また違う舞台で出会いたいなぁと思う役者さんも多かったように思います。

2015年3月7日土曜日

030 満月動物園「ツキノウタ」

タイトル通りの「ツキノウタ」
唄が前面に押し出されています。
主人公最後の走馬灯。どんな景色がそこにあるのか。

生きていて良かったんやろうか。
僕はここにいて良かったんやろうか。
あなたにとって僕は必要な存在やったんやろうか。
何気なく生きてきた自分に死は突然訪れる。

おなじみのオープニングで幕があけ、
いつもの死神がやってくる。疫病神も貧乏神も訪れる。
家を追い出された主人公が母親、妹、恋人、果ては自分の子ども、孫にまで走馬灯の中で出会い、ボク、生まれてきて良かったんやと気づく物語。

始まりは適度な笑いで、中盤が少しだれて、後半にかけて盛り上がっていきました。

主人公が死の間際の走馬灯で生を赦され、認められていくところに、この物語の面白さがありますね。ラストの月明かり(薄明り)の中の唄が印象的でした。

2015年3月4日水曜日

029 モンゴルズシアターカンパニー「鼠」

火曜日のゲキジョウより。

暗い。そう評価され神奈川で開かれた劇王という演劇イベントでは観客からポイントをもらえなかったそうだ。

駅のホームの下、レールのあるところで電車に引かれた自殺者を探す二人の先輩後輩駅員。死体は見つからない。先輩はこの仕事をしている自分に苛立ちを感じつつも、自分自身と死んでいった人、ホームで残る乗客たちとの差を考える。

演出が素晴らしいのだと思うのだが、演じる役者が先輩後輩の関係性や人の差をよく表現できていて、面白かった。気持ち悪いホラーみたいな作品ではあるのだが、濃密な30分。
ただ気持ち悪くなったので、そりゃ票は集められないわなと思った。

029 劇団冷凍うさぎ「あくびの途中で」

火曜日のゲキジョウより

暗転。冒頭から机を挟んで女が男の頭をブロック石で叩いている。それをみつめる二人の兄妹。

基本的に、これでお終いの物語。死にたがりの親と既に死んでしまってる兄妹。そして何故かカニがいる。その説明を30分弱している。途中であきてしまう。

死を表現することは演劇などで多々あるのですが、淡々とそれはもう淡々と会話が行われ、死んでいく。死に必然性がない。必然性を求めるのが悪いのだろうかとも思う。

ストーリーテラー役の兄妹とカニが面白さを決めるポイントになるんだろう。全国学生演劇祭にもっていく作品だということなので、そのポイントに重視をおいてみせてはくれないだろうか。

028 劇団開花雑誌「第三毒奏」

少年院から脱走計画を企てるも失敗する話。
一言でいえばそんな物語。19文字で表現できてしまう世界をどこまで広げられるのか。広げ方をあれやこれやと盛り込んで提供する。時に芸術的に、時に演劇的に、時に暴力的にといったところか。

夢の世界から始まるのだが、訳が分からないものがいよいよ出てきたかと胸を躍らせたが、夢の話が終わると普通の劇に戻ってしまった。残念。

主人公の心象表現を足を踏み鳴らすことで表現するのはいいし、リズムをとるのも悪くない。ただ長い印象を受ける。しつこいなぁ、もう!セリフが聞こえない!と音が鬱陶しいと思ってしまった。

演劇を観ていると、セリフを噛んだりすると「何で、噛むんだ」と気になってしまう時と全く気にならない時がある。この作品でいえば、代表的なのは主人公の長田さんが噛んでも気にならないのに、精神科医役の吉原さん?が噛むと気になる。役者の本気度、役への入れ込み度なのかと考えている。これ、代表的な例ですし、僕の観点です。

感想でも割れるところだとは思いますが、キスシーンがいるかどうかも気になる。必然性がないでしょ、この作品には。説明が多すぎる。前半が良かっただけに、キスシーン含め後半の説明の多さといったら。観客はもうほっとけば勝手に想像するし、いらんねん。

少年院でキャベツを育てているのだけれど、そのキャベツが比喩的に使われていたのは良かった。比喩的が抜けるシーンはいらなかった。踏みつけた時点で比喩がなくなり、ただのキャベツになり下がった。

主人公が少年院に合流するまでが良かったな。それまで殺人や死というものを丁寧にしてきただけに、後半は蛇足。全くすぐ殺したがるし、死にたがる。

追記
本日(3/4)で上演が終了したので、追記。
最後のシーン、キャベツを人間の顔に模して落とすことで終演します。さて、これをどう見ましょうか。コミカルに終わらせたというのでしょうか。現実とはそんなものだとみせたかったのでしょうか。軽い、あまりに軽い、蛇足で安易だ。

2015年3月2日月曜日

027 KING&HEAVY「東京ブラストーリー」

ブラジャーが戦争兵器の一つとして使われ、チャコールVSシュリンプと分かりやすい対立構造に互いの兵士の恋愛を絡めつつ、ロミジュリよろしくな展開へと発展していく心中物語。

脇を固める川添(テノヒラサイズ)さんが安定感をもたらし、亀井(カメハウス)さんが若手を引っ張っていく。若い人の作る演劇にありがちな下手さ具合は、そこで消化してくれていたように思います。

王道の真っ直ぐストーリ(ひねりはない)を飽きず観れたのは、テンポの良さであったような気がします。もちろん音照のズレやバリエーションの少なさに飽きるんですが、気持ちでもっていっている感はこちらにも伝わってきて気持ちよかったです。

これから自分たちの色というものを見つけてもらって、また次にどんどんと打って出てもらえると嬉しいなと思います。上から目線ではありませんが周りの大人に振り回されず、自分たちが見せたいものを見せたいようにガンガン来てくれることを期待します。

この劇をみていても思っていたのですが、どうも最近男性が書く本は男が思う理想の男を描き、こうであってほしい女性を描きますね。ジャンプに登場するような。いいとは思うのですが、既に使い古され飽きてる自分がいるなぁと思いました。

026 ユニットまいあがれ「そこはかとなく優しくフィット」

高校生と塾の講師の女二人が繰り広げる、タイトル通り「そこはかとなく優しくフィット」していく物語。片思いが両想いになる様子を可笑しく見せながら、それぞれが抱える悩みが気持ちよく解放されていく。

彗星マジックの米山さんと中嶋久美子さんが本当にいい組み合わせで、Sっ気のある中嶋さん、Mっ気のある米山さんがはまるはまる。

基本的に罵ってくれる中嶋さんをみながら、あぁ僕も言われたいと思い、米山さんの可愛さたるやに癒される。二人の会話に引き込まれていったのですが、これは本も良かったのかと思います。書かれた室屋さん、お見事です。

人って一人では生きていけない、誰かを好きでいたいし、好かれていたい。共依存したっていいと思う。本人にとって重たくないのならそれでいいのだろうと思う。

この日、帰り道、演劇は僕の生きる活力のひとつなのだと確信と感謝をしたのでした。

さて、私のことを知っている人は良くご存じだろうが、私の観劇において「彗星マジック」「勝山修平」「米山真理」ははずせない存在なのです。強くお勧めしてしまいますので、悪しからず。(ほんと、一度は観てください。)