2015年2月10日火曜日

014 火曜日のゲキジョウ オパンポン創造社「大巨人とスタンドバイミー」

スタンドバイミーとは、よくいったもんで、
まさしくだなぁと思いますし、男っぽい作品だと思います。

例えば大巨人はいて欲しい、こんな踊りで来てほしいし、
母親は一緒に冒険してほしい、あの頃僕らはこうあって欲しい
という願望が池から顔を出してくる作品。

宇宙人でも未来人でもきっとなんでもいいんです。
夢のくだりがありましたが、全部夢でもいいのかもしれない。

テンポのいい二人の掛け合いが素敵です。
笑と涙の魅せ方はまさにオパンポン創造社のもので、
得意分野と言いますか、これです俺ら!みたいに魅せてくれる。

夢見る男ってどうですか?女の人は馬鹿いってんじゃないの、とか
疲れきった僕のような男は「大巨人なんているはずないやん」と
兄に弟が言うように観てしまっているかもしれない。

あの頃に戻りたいけど、戻れない。
ほんとスタンドバイミーとは、よくいったもんだ、の作品です。

014 火曜日のゲキジョウ お笑いサタケ道場「野試合ガール」

in→dependent theatreがプロデュースする火曜日のゲキジョウ。
30分×30分の劇団対バン形式(一部違います)。
僕の中では、私たちこんなお芝居やっていますよぉ~という団体紹介と捉えている。
お試しでいかがですか、面白かったら、本公演も来てください、みたいな。

個人的事情ですが、火曜日は夜に会議が入ることも多くなかなか観に行けない。。。

お芝居を観た回数をカウントしているのですが、火曜日のゲキジョウは1カウントとします。

お笑いサタケ道場のお芝居は本公演を観た事がありません。
昨年の一人芝居トライアルで佐竹さんがチャレンジしたものを観て、
かなり厳しいコメントをしたと思います。

今回の「野試合ガール」は、まさにこんなんやってますという自己紹介。
テンポにしても間にしても笑いにしても、もう少し何とかならないのか。
30分でキャラクターを理解してもらって、笑いにもっていけないものなのか。

戦国武将の名前をもじっているのだから、そのネタは後半に効いてくるはずなのに
1回くらいしかでてこない。設定は悪くないとは思いつつ、爆発的になれないのは
本のチカラでしょうか。あぁもったいない。何とも書きようが難しい。

2015年2月9日月曜日

013 才木典泰ひとり芝居「タイムマシン」

時代が人が生まれ死んで、また生まれ死んでいく。
過去とは未来とは現在とはなんなのだろうか。

タイムマシンというタイトルで、過去に戻ったり、未来に行ったりの
物語だと思ったら大間違いであった。そして、胸をうつ芝居でした。

人が生きて死に、時代を紡ぎ、巡り巡る。
ここにいる私という存在は、多くの過去の私という存在があって、
現在に至っている。そしてそれは私が死んでも未来に紡がれていく
物語であってほしい。
主役は僕であり、あなたである。

上質なひとり芝居でありました。
ひとり芝居とは本当に怖いものだと個人的には思います。
誰も助けてくれないし、嫌でも自分というものが出てしまう。
観客は「あなた」しか頼るものがいない状況で観る。
私はここにいると証明できる人の演じるひとり芝居が面白いと思う。

この時期に、この作品に出会えたことを感謝します。

2015年2月8日日曜日

012 伏兵コード「我が行路」

よくもまぁ、このテーマで作品ができたものだと
感心し、感嘆し、胸が痛くなり、言葉にできない気持ちを
させてくれるものだ。

伏兵コードは以前から大好きな劇団です。(劇団かどうか分かりませんが)
とにかく暗い、テーマが重たい、あっけにとられる。
説明のしにくい気持ちになり、心が揺さぶられます。
そして感動してしまいます。(ここでいう感動は、おそらく感じて動くが主)

我が行路と銘打った芝居、私の世渡りというのでしょうか。
居場所があるのに気付かない人、居場所をなくした人、
居場所がなんなのか分からない人、そこが居場所でいいのか迷う人、
場というものは人にとって、何なのでしょうか。

私はここに生きている。では死んだ人の居場所はどこだろう。
私たちには辛くても悲しくても生き続ける責任がある。
僕自身は、それを強く思っている傾向にあるのですが、
そうした時に生きる場というものは、何だろうか。

外圧から守ってくれる人が場所になるのか、
家という場所が自分を守ってくれるのだろうか。
考えてしまう。自分探しと居場所探しの繰り返しに
きっと答えがあるだろうとさまよっている。
答えなんてないのかもしれない、それでも希望はある。
絶望の中から希望を見出す。
当たり前を疑い、裏切りを受け止め、自分も他人も生きることを認める。
伏兵コードの作品を僕はそんな風に思っている。

閉塞感が漂う(漂っていると思わされている)時代に希望を見出したい。

011 劇団ショウダウン「マナナン・マクリルの羅針盤」

昨年、第26回池袋演劇祭大賞作品です。
失礼な話ですが、個人的にまさか大賞を取れるとは
思ってもいませんでした。

林さん演じる一人芝居はすべて網羅しており、
ものすごいエネルギーで演じていることは、
もちろん知っていましたし、魅力的な素晴らしい
役者さんだと昔から思っていましたが。

前置きが長くなりましたが、再演です。
一人芝居でエンタメといったら、これでしょう!
昨年観た時よりも臨場感と迫力が違うなというのが第一印象。
(ちなみに昨年の僕の観劇ベスト10入り作品です)
http://kangeki1501.blogspot.jp/2015/01/20141025.html

観ている人をのめり込ませる世界観。
これはナツメさんが書く本が秀逸なのだと思います。
エンタメ作品として起承転結のお手本になる作品です。
だから本を読んでも面白い。

これが舞台に、しかも一人芝居になるとなると、面白くないわけがない。
べた褒めしていますが、わがままを言うなら、一人芝居じゃないものも
観たいというのは、前から思ってました。
そして今年の夏にそれが叶うという展開。あぁ目が離せない。

2015年2月7日土曜日

010 かのうとおっさん「うっかり婚活スターウォーズ」

かのうとおっさん作品を観るのは何度目だろうか。
いわゆる本公演を観るのは4回目だと思う。
コントに定評がある劇団で、長編は毎回イマイチ。
今回も正直なところ、イマイチ。

他の作品でも書いていますが、笑いというのは本当にシビアで
笑わせるぞという作りに最初から引いてみてしまうダメな私です。
コントではない限り演劇の上での笑いは積み重ねから産まれる
キャラクターやストーリーの面白さであって、短いコントを積み重ねれれば
面白いかというとそうではない。本当に難しい。

今回のお話は、宇宙に出ました→結婚しないと悪いやつ倒せません→
5対5の婚活始まる→乱入者あり→別に結婚しなくていいこと判明→
ちゃんちゃん。そんな感じです。

畳み掛けるようなコントたちが面白いのかといえば、どうか。
役者の人のキャラを知っている人たちは笑っていても、
初見の人はどうだったのだろう。
本編終了後の若旦那さんの妄想劇場のほうが面白かったというのが
正直なところではあります。

2015年2月2日月曜日

009 遊劇舞台二月病「劣等”LINE」

いくつかのテーマが混在する。
「道徳(これがメイン?)」「罪悪感」「友達」「親子」「恋愛」
そのどれもに劣等でしょうか、線Lineが引かれている。
どこからどこまでがLineなのでしょうか。
そのテーマどれもに個人個人の線があるのだと思います。

二人の男女を中心に中学時代に起きた殺人事件をトピックにして、
久しぶりに開催された同窓会をきっかけに、あの頃の友達たちが
今どうしているのか、元気なのか、関係性は変わってしまっている中
物語が進行していく。

重たいテーマを描いている本は面白いと前作を観た時も思っていたのですが、
前作初日の印象は「声小さい・・・」だったので、千秋楽に観れてよかったのかもしれない。

時々照明が波を表すかのように濃く薄く切り替わるのが印象的でした。
前回から思ってはいたのですが、どうも転換の仕方が気になり、
暗転の使いたかが気になり、衣装のダレダレ感が気になるお芝居でした。
役者と本の力がないと集中して観れなくなってしまったでしょう。

厳しい話で言えば、全体としては本の力でもっていってて、
役者の力といっても、鈴音(寺井幸菜)さん、一人勝ちの印象は拭えないかな。
松原さん、、大地さんが安定を保ってくれているところはあります。

演技力・全体的なメリハリを利かせてくれると観やすくも深みも増すのではと思いました。
次はどんなテーマだろう。そこが楽しみであります。