カフェでの公演を生かした物語。物語というか、シチュエーションストーリーと言ったほうがいいような気がする。
カフェで待ち合わせする男女。どうやら別れ話が展開されるようだ。ただそれだけのシチュエーション話を役者の演じるキャラが時間を追うごとに濃くなっていき、他人事のように思わなくなる。匿名劇壇の福谷さんの本はいつも毒をきかしたセリフや展開が巧みで、悪い気分のする手前のちょうどいいところに置いていく。
またラストの展開も面白いのだけれど、本当に面白いと思えるのはそこにいきつくまでの過程。そのプロセスを魅せる描き方が巧み。何気ないやり取りでキャラがたちあがり、何気ない仕草や動きが役者をそこに本当にいるものだと思わされる。
他人事を自分事に、舞台の中にお客をあげてしまう芝居は毎度のごとくうまくて、これをカフェで行うことでさらに強調して感じることができました。
こうなると匿名劇壇の本公演を観たくなってしまう。
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