少年院から脱走計画を企てるも失敗する話。
一言でいえばそんな物語。19文字で表現できてしまう世界をどこまで広げられるのか。広げ方をあれやこれやと盛り込んで提供する。時に芸術的に、時に演劇的に、時に暴力的にといったところか。
夢の世界から始まるのだが、訳が分からないものがいよいよ出てきたかと胸を躍らせたが、夢の話が終わると普通の劇に戻ってしまった。残念。
主人公の心象表現を足を踏み鳴らすことで表現するのはいいし、リズムをとるのも悪くない。ただ長い印象を受ける。しつこいなぁ、もう!セリフが聞こえない!と音が鬱陶しいと思ってしまった。
演劇を観ていると、セリフを噛んだりすると「何で、噛むんだ」と気になってしまう時と全く気にならない時がある。この作品でいえば、代表的なのは主人公の長田さんが噛んでも気にならないのに、精神科医役の吉原さん?が噛むと気になる。役者の本気度、役への入れ込み度なのかと考えている。これ、代表的な例ですし、僕の観点です。
感想でも割れるところだとは思いますが、キスシーンがいるかどうかも気になる。必然性がないでしょ、この作品には。説明が多すぎる。前半が良かっただけに、キスシーン含め後半の説明の多さといったら。観客はもうほっとけば勝手に想像するし、いらんねん。
少年院でキャベツを育てているのだけれど、そのキャベツが比喩的に使われていたのは良かった。比喩的が抜けるシーンはいらなかった。踏みつけた時点で比喩がなくなり、ただのキャベツになり下がった。
主人公が少年院に合流するまでが良かったな。それまで殺人や死というものを丁寧にしてきただけに、後半は蛇足。全くすぐ殺したがるし、死にたがる。
追記
本日(3/4)で上演が終了したので、追記。
最後のシーン、キャベツを人間の顔に模して落とすことで終演します。さて、これをどう見ましょうか。コミカルに終わらせたというのでしょうか。現実とはそんなものだとみせたかったのでしょうか。軽い、あまりに軽い、蛇足で安易だ。
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