不安定さの中で生きる人たちを描きたかったのかなぁと勝手に解釈して観ていました。
自殺幇助をする人、自殺志願者、今と違うことを体験したい人、今を変えようとする人、病気の人、それぞれの狭間で苦しむ人たちを素直に描き切った作品。
舞台が素直すぎて、好きなようにしたらいいのに。演劇という枠みたいなものが見えてて、それがいい風に受け止められればいいんだけど、教科書通りというか、そこが分かると冷めていきます。
自殺幇助の設定は非常に好みでした。葛藤を抱えたところなんて、ブラックジャックのようにも思えて、大切なものを見失わないように必死に生きている姿は面白かったですし、印象に残りました。
残念だなぁと思ったのは町の設定です。最後に日本だったとばらしてしまうのですが、そこは誰も知らない町レイリーテイラーで良かったのに。
また違う舞台で出会いたいなぁと思う役者さんも多かったように思います。
2015年3月13日金曜日
2015年3月7日土曜日
030 満月動物園「ツキノウタ」
タイトル通りの「ツキノウタ」
唄が前面に押し出されています。
主人公最後の走馬灯。どんな景色がそこにあるのか。
生きていて良かったんやろうか。
僕はここにいて良かったんやろうか。
あなたにとって僕は必要な存在やったんやろうか。
何気なく生きてきた自分に死は突然訪れる。
おなじみのオープニングで幕があけ、
いつもの死神がやってくる。疫病神も貧乏神も訪れる。
家を追い出された主人公が母親、妹、恋人、果ては自分の子ども、孫にまで走馬灯の中で出会い、ボク、生まれてきて良かったんやと気づく物語。
始まりは適度な笑いで、中盤が少しだれて、後半にかけて盛り上がっていきました。
主人公が死の間際の走馬灯で生を赦され、認められていくところに、この物語の面白さがありますね。ラストの月明かり(薄明り)の中の唄が印象的でした。
唄が前面に押し出されています。
主人公最後の走馬灯。どんな景色がそこにあるのか。
生きていて良かったんやろうか。
僕はここにいて良かったんやろうか。
あなたにとって僕は必要な存在やったんやろうか。
何気なく生きてきた自分に死は突然訪れる。
おなじみのオープニングで幕があけ、
いつもの死神がやってくる。疫病神も貧乏神も訪れる。
家を追い出された主人公が母親、妹、恋人、果ては自分の子ども、孫にまで走馬灯の中で出会い、ボク、生まれてきて良かったんやと気づく物語。
始まりは適度な笑いで、中盤が少しだれて、後半にかけて盛り上がっていきました。
主人公が死の間際の走馬灯で生を赦され、認められていくところに、この物語の面白さがありますね。ラストの月明かり(薄明り)の中の唄が印象的でした。
2015年3月4日水曜日
029 モンゴルズシアターカンパニー「鼠」
火曜日のゲキジョウより。
暗い。そう評価され神奈川で開かれた劇王という演劇イベントでは観客からポイントをもらえなかったそうだ。
駅のホームの下、レールのあるところで電車に引かれた自殺者を探す二人の先輩後輩駅員。死体は見つからない。先輩はこの仕事をしている自分に苛立ちを感じつつも、自分自身と死んでいった人、ホームで残る乗客たちとの差を考える。
演出が素晴らしいのだと思うのだが、演じる役者が先輩後輩の関係性や人の差をよく表現できていて、面白かった。気持ち悪いホラーみたいな作品ではあるのだが、濃密な30分。
ただ気持ち悪くなったので、そりゃ票は集められないわなと思った。
暗い。そう評価され神奈川で開かれた劇王という演劇イベントでは観客からポイントをもらえなかったそうだ。
駅のホームの下、レールのあるところで電車に引かれた自殺者を探す二人の先輩後輩駅員。死体は見つからない。先輩はこの仕事をしている自分に苛立ちを感じつつも、自分自身と死んでいった人、ホームで残る乗客たちとの差を考える。
演出が素晴らしいのだと思うのだが、演じる役者が先輩後輩の関係性や人の差をよく表現できていて、面白かった。気持ち悪いホラーみたいな作品ではあるのだが、濃密な30分。
ただ気持ち悪くなったので、そりゃ票は集められないわなと思った。
029 劇団冷凍うさぎ「あくびの途中で」
火曜日のゲキジョウより
暗転。冒頭から机を挟んで女が男の頭をブロック石で叩いている。それをみつめる二人の兄妹。
基本的に、これでお終いの物語。死にたがりの親と既に死んでしまってる兄妹。そして何故かカニがいる。その説明を30分弱している。途中であきてしまう。
死を表現することは演劇などで多々あるのですが、淡々とそれはもう淡々と会話が行われ、死んでいく。死に必然性がない。必然性を求めるのが悪いのだろうかとも思う。
ストーリーテラー役の兄妹とカニが面白さを決めるポイントになるんだろう。全国学生演劇祭にもっていく作品だということなので、そのポイントに重視をおいてみせてはくれないだろうか。
暗転。冒頭から机を挟んで女が男の頭をブロック石で叩いている。それをみつめる二人の兄妹。
基本的に、これでお終いの物語。死にたがりの親と既に死んでしまってる兄妹。そして何故かカニがいる。その説明を30分弱している。途中であきてしまう。
死を表現することは演劇などで多々あるのですが、淡々とそれはもう淡々と会話が行われ、死んでいく。死に必然性がない。必然性を求めるのが悪いのだろうかとも思う。
ストーリーテラー役の兄妹とカニが面白さを決めるポイントになるんだろう。全国学生演劇祭にもっていく作品だということなので、そのポイントに重視をおいてみせてはくれないだろうか。
028 劇団開花雑誌「第三毒奏」
少年院から脱走計画を企てるも失敗する話。
一言でいえばそんな物語。19文字で表現できてしまう世界をどこまで広げられるのか。広げ方をあれやこれやと盛り込んで提供する。時に芸術的に、時に演劇的に、時に暴力的にといったところか。
夢の世界から始まるのだが、訳が分からないものがいよいよ出てきたかと胸を躍らせたが、夢の話が終わると普通の劇に戻ってしまった。残念。
主人公の心象表現を足を踏み鳴らすことで表現するのはいいし、リズムをとるのも悪くない。ただ長い印象を受ける。しつこいなぁ、もう!セリフが聞こえない!と音が鬱陶しいと思ってしまった。
演劇を観ていると、セリフを噛んだりすると「何で、噛むんだ」と気になってしまう時と全く気にならない時がある。この作品でいえば、代表的なのは主人公の長田さんが噛んでも気にならないのに、精神科医役の吉原さん?が噛むと気になる。役者の本気度、役への入れ込み度なのかと考えている。これ、代表的な例ですし、僕の観点です。
感想でも割れるところだとは思いますが、キスシーンがいるかどうかも気になる。必然性がないでしょ、この作品には。説明が多すぎる。前半が良かっただけに、キスシーン含め後半の説明の多さといったら。観客はもうほっとけば勝手に想像するし、いらんねん。
少年院でキャベツを育てているのだけれど、そのキャベツが比喩的に使われていたのは良かった。比喩的が抜けるシーンはいらなかった。踏みつけた時点で比喩がなくなり、ただのキャベツになり下がった。
主人公が少年院に合流するまでが良かったな。それまで殺人や死というものを丁寧にしてきただけに、後半は蛇足。全くすぐ殺したがるし、死にたがる。
追記
本日(3/4)で上演が終了したので、追記。
最後のシーン、キャベツを人間の顔に模して落とすことで終演します。さて、これをどう見ましょうか。コミカルに終わらせたというのでしょうか。現実とはそんなものだとみせたかったのでしょうか。軽い、あまりに軽い、蛇足で安易だ。
一言でいえばそんな物語。19文字で表現できてしまう世界をどこまで広げられるのか。広げ方をあれやこれやと盛り込んで提供する。時に芸術的に、時に演劇的に、時に暴力的にといったところか。
夢の世界から始まるのだが、訳が分からないものがいよいよ出てきたかと胸を躍らせたが、夢の話が終わると普通の劇に戻ってしまった。残念。
主人公の心象表現を足を踏み鳴らすことで表現するのはいいし、リズムをとるのも悪くない。ただ長い印象を受ける。しつこいなぁ、もう!セリフが聞こえない!と音が鬱陶しいと思ってしまった。
演劇を観ていると、セリフを噛んだりすると「何で、噛むんだ」と気になってしまう時と全く気にならない時がある。この作品でいえば、代表的なのは主人公の長田さんが噛んでも気にならないのに、精神科医役の吉原さん?が噛むと気になる。役者の本気度、役への入れ込み度なのかと考えている。これ、代表的な例ですし、僕の観点です。
感想でも割れるところだとは思いますが、キスシーンがいるかどうかも気になる。必然性がないでしょ、この作品には。説明が多すぎる。前半が良かっただけに、キスシーン含め後半の説明の多さといったら。観客はもうほっとけば勝手に想像するし、いらんねん。
少年院でキャベツを育てているのだけれど、そのキャベツが比喩的に使われていたのは良かった。比喩的が抜けるシーンはいらなかった。踏みつけた時点で比喩がなくなり、ただのキャベツになり下がった。
主人公が少年院に合流するまでが良かったな。それまで殺人や死というものを丁寧にしてきただけに、後半は蛇足。全くすぐ殺したがるし、死にたがる。
追記
本日(3/4)で上演が終了したので、追記。
最後のシーン、キャベツを人間の顔に模して落とすことで終演します。さて、これをどう見ましょうか。コミカルに終わらせたというのでしょうか。現実とはそんなものだとみせたかったのでしょうか。軽い、あまりに軽い、蛇足で安易だ。
2015年3月2日月曜日
027 KING&HEAVY「東京ブラストーリー」
ブラジャーが戦争兵器の一つとして使われ、チャコールVSシュリンプと分かりやすい対立構造に互いの兵士の恋愛を絡めつつ、ロミジュリよろしくな展開へと発展していく心中物語。
脇を固める川添(テノヒラサイズ)さんが安定感をもたらし、亀井(カメハウス)さんが若手を引っ張っていく。若い人の作る演劇にありがちな下手さ具合は、そこで消化してくれていたように思います。
王道の真っ直ぐストーリ(ひねりはない)を飽きず観れたのは、テンポの良さであったような気がします。もちろん音照のズレやバリエーションの少なさに飽きるんですが、気持ちでもっていっている感はこちらにも伝わってきて気持ちよかったです。
これから自分たちの色というものを見つけてもらって、また次にどんどんと打って出てもらえると嬉しいなと思います。上から目線ではありませんが周りの大人に振り回されず、自分たちが見せたいものを見せたいようにガンガン来てくれることを期待します。
この劇をみていても思っていたのですが、どうも最近男性が書く本は男が思う理想の男を描き、こうであってほしい女性を描きますね。ジャンプに登場するような。いいとは思うのですが、既に使い古され飽きてる自分がいるなぁと思いました。
脇を固める川添(テノヒラサイズ)さんが安定感をもたらし、亀井(カメハウス)さんが若手を引っ張っていく。若い人の作る演劇にありがちな下手さ具合は、そこで消化してくれていたように思います。
王道の真っ直ぐストーリ(ひねりはない)を飽きず観れたのは、テンポの良さであったような気がします。もちろん音照のズレやバリエーションの少なさに飽きるんですが、気持ちでもっていっている感はこちらにも伝わってきて気持ちよかったです。
これから自分たちの色というものを見つけてもらって、また次にどんどんと打って出てもらえると嬉しいなと思います。上から目線ではありませんが周りの大人に振り回されず、自分たちが見せたいものを見せたいようにガンガン来てくれることを期待します。
この劇をみていても思っていたのですが、どうも最近男性が書く本は男が思う理想の男を描き、こうであってほしい女性を描きますね。ジャンプに登場するような。いいとは思うのですが、既に使い古され飽きてる自分がいるなぁと思いました。
026 ユニットまいあがれ「そこはかとなく優しくフィット」
高校生と塾の講師の女二人が繰り広げる、タイトル通り「そこはかとなく優しくフィット」していく物語。片思いが両想いになる様子を可笑しく見せながら、それぞれが抱える悩みが気持ちよく解放されていく。
彗星マジックの米山さんと中嶋久美子さんが本当にいい組み合わせで、Sっ気のある中嶋さん、Mっ気のある米山さんがはまるはまる。
基本的に罵ってくれる中嶋さんをみながら、あぁ僕も言われたいと思い、米山さんの可愛さたるやに癒される。二人の会話に引き込まれていったのですが、これは本も良かったのかと思います。書かれた室屋さん、お見事です。
人って一人では生きていけない、誰かを好きでいたいし、好かれていたい。共依存したっていいと思う。本人にとって重たくないのならそれでいいのだろうと思う。
この日、帰り道、演劇は僕の生きる活力のひとつなのだと確信と感謝をしたのでした。
さて、私のことを知っている人は良くご存じだろうが、私の観劇において「彗星マジック」「勝山修平」「米山真理」ははずせない存在なのです。強くお勧めしてしまいますので、悪しからず。(ほんと、一度は観てください。)
彗星マジックの米山さんと中嶋久美子さんが本当にいい組み合わせで、Sっ気のある中嶋さん、Mっ気のある米山さんがはまるはまる。
基本的に罵ってくれる中嶋さんをみながら、あぁ僕も言われたいと思い、米山さんの可愛さたるやに癒される。二人の会話に引き込まれていったのですが、これは本も良かったのかと思います。書かれた室屋さん、お見事です。
人って一人では生きていけない、誰かを好きでいたいし、好かれていたい。共依存したっていいと思う。本人にとって重たくないのならそれでいいのだろうと思う。
この日、帰り道、演劇は僕の生きる活力のひとつなのだと確信と感謝をしたのでした。
さて、私のことを知っている人は良くご存じだろうが、私の観劇において「彗星マジック」「勝山修平」「米山真理」ははずせない存在なのです。強くお勧めしてしまいますので、悪しからず。(ほんと、一度は観てください。)
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