よくもまぁ、このテーマで作品ができたものだと
感心し、感嘆し、胸が痛くなり、言葉にできない気持ちを
させてくれるものだ。
伏兵コードは以前から大好きな劇団です。(劇団かどうか分かりませんが)
とにかく暗い、テーマが重たい、あっけにとられる。
説明のしにくい気持ちになり、心が揺さぶられます。
そして感動してしまいます。(ここでいう感動は、おそらく感じて動くが主)
我が行路と銘打った芝居、私の世渡りというのでしょうか。
居場所があるのに気付かない人、居場所をなくした人、
居場所がなんなのか分からない人、そこが居場所でいいのか迷う人、
場というものは人にとって、何なのでしょうか。
私はここに生きている。では死んだ人の居場所はどこだろう。
私たちには辛くても悲しくても生き続ける責任がある。
僕自身は、それを強く思っている傾向にあるのですが、
そうした時に生きる場というものは、何だろうか。
外圧から守ってくれる人が場所になるのか、
家という場所が自分を守ってくれるのだろうか。
考えてしまう。自分探しと居場所探しの繰り返しに
きっと答えがあるだろうとさまよっている。
答えなんてないのかもしれない、それでも希望はある。
絶望の中から希望を見出す。
当たり前を疑い、裏切りを受け止め、自分も他人も生きることを認める。
伏兵コードの作品を僕はそんな風に思っている。
閉塞感が漂う(漂っていると思わされている)時代に希望を見出したい。
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