少し長くなるかと思われますが、一つ一つ感想を。
■ユリイカ百貨店+サギノモリラボ「BALLOON」
風船運びと興味をもった女の子?、風船運びのボス(声のみ)がパフォーマンス仕立てでファンタジーな世界を創りあげていました。音や明かりを楽しませてくれるのと、パドーマンスがしっかりしていて見飽きることがありませんでした。
風船も綺麗な道具となって視覚的にも楽しめる作品です。風船で遊びたくなる気持ちにさせてくれました。
■笑の内閣「和民殺人事件」
笑の内閣は何度か舞台では観ています。時事ネタが売りの演劇ですね。タイトルを聞けば、おのずと内容が分かるのでいいのですが、あの速さで滑舌が悪いと何を言っているのか気持ちしか入ってこないという状況で何に笑っているかといえば自分の知っているブラックな想像で笑えているのでしょう。相変わらず時事ネタの扱いは面白くても演技は下手だと思いました。演劇というより討論会に向いているのでしょう。
■森林浴「カニのあし」
森林浴は私が2014年8月に出演させていただいたユニットで、「カニのあし」は出演しておりませんでしたが、けいこ場によくお邪魔して観させてもらっていました。そのリメイク版といったところ。
もともと気持ちの悪いやり取りが続くし、存在感が異質なキャラクター達ですので、解釈の仕方が人によって変わるところに面白さがあるのだと思います。
登場してくる母親と娘、幻覚のような軍服を着た男。白線を引いて「この空間」で起きていることですと言っているかのように感じます。これは誰かの頭の中なのか。
色、物質、食、肌感、母と娘のすれ違う会話が病的で気持ちが悪い(褒めています)。軍服来た男が嫌なタイミングでかかわってくる気持ち悪さ(褒めています)。僕は人が好きで嫌いになりそうです。
■かのうとおっさん「かのうとおっさんコント傑作選」
すごい金持ちの洗脳技術をもった中学生田中君と変な友達のかみ合っているのか分からないコント。この作品を観るのは二回目。知っているだけに前の時のほうが音のタイミングあっていたなぁと思いながらの観劇。笑いを待つのが苦しい。もっとアドリブをきかした作品に仕上げてくれれば面白いのにな。設定は厨二病みたいで、安っぽいB級映画のようで面白い。
■南河内番外一座「ヤング」『父帰る』
観た順番通りに書いているのですが、ここで私の頭は眠たさピークに達しました。グルグルグルグル舞台を走っている人たち。物語急に始まります。出ていった父が帰ってきた、さぁ家族それぞれの気持ちの距離ができているぞ。さて、どうする。そんな話。実に演劇的だったとも思います。中盤不覚にも記憶が飛んでしまっていて、間違っているやもしれません。南河内万歳一座は一度観たいとおもっていたので、その参考になる作品なのだろうか。番外だしヤングって書いているから、また全然違うものだろうか。今回の作品であれば、僕は次回何かいい機会がない限り観に行かないと思います。
■無名劇団「無名稿 あまがさ」
6団体最後の劇団。オノマトペを使用し雨の音などを表現していました。6劇団の中でうまく世界観を創りだしていたのではないでしょうか。おそらく他の観客の評価も高い作品だったと思います。若い男と女の心中物語をあらすじを語るかのようにみせきった。無名劇団の前回作品を観ていたので、その時の作品よりも面白かったと思います。棒読みであったり世界観をいかせないなぁ、なんとかならんものかと思うこともあるのですが、よくできた作品だったと思います。いくつかのことを差っ引いて次回作品に期待したいと思いました(今作品は應典院で開催されるスペドラの前哨戦らしいです)。
0 件のコメント:
コメントを投稿