2015年2月23日月曜日

019 カミシバイ「だいたい源氏物語」

期待を大きくせずに臨むことに決めた道頓堀学生演劇祭。
これが中々に面白かったです。メタを多用するので混乱を招きますが、そこは観る人が感覚で好きなように解釈したれと思う。

源氏物語自体はそれほど分かっていないのですが、とにかくもてる男が女を次から次へと口説いていくというイメージ。

このお芝居の中で登場するヒカルはどちらかというと理想の女性(子ども扱いしてくれる)を追いかけている感じでイケメンな様子は無い。

タイトル通りだいたい源氏物語を下敷きに登場人物たちが描く「好き」の意味・意義を問いながら、演劇なのか映画なのか現実なのかをメタで繰り返し表現されていく。第3章だったかと思いますが、一番観客がダレル時間帯に音・照明・役者で盛り上げるシーンは楽しめた。その分、メタを多用する後半は疲れたのでした。

役者さん自体がどうこうはないのですが、本と演出が面白いのでしょうね。魅せきってくれたと思います。学生演劇でよくある内輪受けもありませんでしたし、それだけ世界観がしっかりしていて観ているほうものめり込んだ作品と言えるのだと思います。次回があれば、僕は観に行きます。

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