2015年2月9日月曜日

013 才木典泰ひとり芝居「タイムマシン」

時代が人が生まれ死んで、また生まれ死んでいく。
過去とは未来とは現在とはなんなのだろうか。

タイムマシンというタイトルで、過去に戻ったり、未来に行ったりの
物語だと思ったら大間違いであった。そして、胸をうつ芝居でした。

人が生きて死に、時代を紡ぎ、巡り巡る。
ここにいる私という存在は、多くの過去の私という存在があって、
現在に至っている。そしてそれは私が死んでも未来に紡がれていく
物語であってほしい。
主役は僕であり、あなたである。

上質なひとり芝居でありました。
ひとり芝居とは本当に怖いものだと個人的には思います。
誰も助けてくれないし、嫌でも自分というものが出てしまう。
観客は「あなた」しか頼るものがいない状況で観る。
私はここにいると証明できる人の演じるひとり芝居が面白いと思う。

この時期に、この作品に出会えたことを感謝します。

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