2015年5月21日木曜日

062 gate#13《May》Quiet.Quiet「条例」、万博設計×プロトテアトル「INEMURINOKUNI」、コトリ会議「チラ美のスカート」

京都のgateは4回目かな。いろんな団体を短編で3つ観れるので面白い。企画としても「げきをはなそう」というテーマを掲げているようで、好み。

Quiet.Quiet「条例」
死刑制度を取り上げて、裁判員どころか死刑執行人に一般人がなっている。しかも執行人に選ばれた女3人が命の重さ云々かんぬんよりも3人の関係性から死刑が執行されるという衝撃的と言えば衝撃的な内容。3人芝居で三者三様とも腹の立つ女。自分の思い通りに進めようとする人、自分の意思なんてあってないような人、関係性を閉ざした自分の殻に閉じこもる人、命は適当にあしらわれる。3人の会話が非常に腹が立ち、面白かった。

万博設計×プロトテアトル「INEMURINOKUNI」
電車の中、突然の事故で失われる命。失われるまでの数十分の物語。同じ時間、同じ車両に居合わせた4人の登場人物。本当にどうでもいいことをそれぞれ思い、失われていく命。会話もほぼなくそれぞれの自己主張が続く。最後に少しだけ会話を交わすが、おそらくそれは死んだ後の話。明日、いや今日、いや数時間数十分後、私たちは死ぬかもしれない。いつも通りの日常の中で不条理になくなるのだろう。

コトリ会議「チラ美のスカート」
隕石が地球に落ちることが分かっている。分かっていてどう生きるかをおかしく愉快に提供してくる恐ろしい展開。色々な情景を切り取って観せて、これはお芝居ですと言わんばかりに馬鹿げたことが提供される。こうして世界は終わりを迎えるんだ。いやそれも芝居の中で、頭の中で起きているだけの話なのかもしれない。

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