今年の1月になんて面白くない芝居をする劇団だと期待せずに今年2度目の観劇。1月の感想はこちら。
http://kangeki1501.blogspot.jp/2015/01/blog-post_11.html
まるで生まれ変わったかのような変貌ぶりにまずはびっくりしました。これ面白いのんちゃうの?おぉ面白い演劇のパターンや(あくまで私的ポイント)。
川端康成の小説をもとに描かれていく真実とは何か、今現在の自分たちを取り巻く世界がどんなものなのか、考えさせられる作りになっています。
その構成の良さは、川端康成の言葉の力が強いことで作品が引き締まり、言葉に出すことで美しい言葉たちに魅了され、オノマトペが空間をうまくつかみ、作品として成立させていました。
役者自体がうまかったのかと言えば、そうというわけでもないのですが、きっと気持ちの入れようが上手い下手を補う役目になっていかのように思います。
物語は最終的に真実なんて、と崩してバラシていくのですが、そこも演劇的なみせかたをしていて交換を持ちました。主観的な存在と客観的な存在が舞台に常にいたことも面白かったと思います。
長くやられている劇団だとは思いますが、原点回帰の作品なのではないでしょうか。ほんと、1月との比べて観れたら別の劇団だと思います。できれば劇団員だけで公演をうってでて、しっかり若い俳優に力がついている姿を拝見したいと思いました。良作です。(少し褒めすぎ感があります)
0 件のコメント:
コメントを投稿